☆今日のテーマ
「月々に 月見る月は多けれど 月見る月は この月の月」
月と暦 その(1)☆
フーさんです。
いつの間にか、日が暮れるのが早く、親鸞会での行事のあと、信心の沙汰をして帰るころ、もう暗くなっています。
その時に見る、同朋の里の月、正本堂にかかる月の美しさに心奪われます。
平安の昔、電灯も、街の明かりもない夜。たぶん、まっくらだったと思います。そんな中、月の光は、どんなにこそ明るかったでしょう。
秋は、心地よい風に、心地よい虫の音、そして、明るい月の光。いいですね。
今日は、番外編です。
■月と暦
今の1月~12月の暦は、新暦といって、明治5年に採用されたものなんです。
それ以前は?
総称して、旧暦といわれますが……、月の満ち欠けを主な基準にして決めた暦です。
(ここで、月が、かかわっているのです)
【天保暦の場合】
1ヵ月を29日または、30日とし、
1ヵ年を12カ月、約354日と定め、
さらに、地球の周期と合わせるため、
5年に約2度の割で、1年を13カ月として、ある月を2度繰り返す閏(うるう)月を設けたそうです。
※現在は、新暦・太陽暦ですが、4年に一度、2月29日がありますよね。4年に一度、たった一日だけですが。
とにかく、昔の人は、月とのかかわりが深かったようですね。
■1日を、「ついたち」と読むのは、なぜ?
……と思ったことは、ないですか?
これも、関係しているんです。
月の満ち欠けで、1ヵ月が決まることから来ています。
6:00 新月=月たち(つきたち) ──── 1日
※月が立つ(始まる)という意味です。 つきたち → ついたち となります。
これから、だんだん月が満ちていきます。
8:30 三日月 ──── 3日ごろ
だんだん 満ちていき……、
18:00 満月・望月・十五夜の月 ──── 15日ごろ
これから、だんだん、欠けていきます
18:30 十六夜月(いざよいのつき) ──── 16日ごろ
19:00 立待月(たちまちづき) ──── 17日ごろ
20:00 居待月(いまちづき) ──── 18日ごろ
21:00 臥待月(ふしまちづき)・寝待月 ──── 19日ごろ
22:00 更待月・宵闇月 ──── 20日ごろ
だんだん欠けていき……、
30日を、月ごもり(月がこもる)→つきごもり
(12月31日を「おおつごもり」といいます)
※左端の数字は、月の出のおよその時刻 です。
※15日の満月以降、だんだん、月の出が遅くなるので、
その月の出を待つのに、立って待つ→立待月
立ってられなくて、座って待つ →居待月
横になって待つ →臥待月・寝待月
と言われました。どんな気持ちで、月を待っていたのでしょうか。
今も、月明かりが美しいです。その(1)は、このあたりで、続きは、また…………お休みなさい。
ふ~
日本語教室「月と暦1」 is a post from: 親鸞会をビジュアルで発信